大切な家族との時間

IT業界といっても実際の作業は沢山のお仕事内容があります。その中でもソフトウェア開発に携わっていると、プロジェクトが次々と起き上がっては納期に追われるという日々を送ります。

もちろん、企業の体質によってその過酷さは異なる場合が多く、作業分担や管理体制がしっかりとしている企業であれば、少なからずとも毎日のように終電で帰れないというようなことは起きないかと思いますが、少なからず業界に参画している半数以上の企業が、未だに特定のメンバーだけが高稼働となっている場合や、特定メンバーだけではなく、メンバー全員が休日を返上してタスクをこなしているという状況下にあります。

これらはもちろん健康にも良くないのですが、家族を持っている方は家族と過ごす時間と言うのが、ほとんど無い状況になります。
私の話で言えば、不安定なプロジェクトに参画している最中に子供が生まれましたが、長期間の出張などで、ほとんどまともに子育てに協力できなかったどころか、そのプロジェクトが安定するまでの間は、妻ともろくに会話も出来なかったような状況でした。

私の子供は気づけば中学生となっています。難しい年頃なこともあり、悩み事があっても私にはなかなか相談してくれません。
このような状況は私だけではなく、私の同僚や私と同じ業界の方には多数同様の状況に置かれている人が多く、業界全体の改善すべき特徴なのか、もしくは業界におかれている限界なのかもしれません。

私のいる業界だけではなくこのような状況に置かれている方が多数いると思いますが、「家族との時間を設けるための努力をすればよかった」と後で悔やんでも時間が戻ることはありません。
皆さんにとって重要なのが何かはわかりませんが、後で取り戻したいものがあっても後悔にしかつながりませんので、是非今何をすべきか・今しかできないこととは何かと言うようなことを総合的に判断し、「家族との大事な時間はその時にしか与えられない」という事を再確認する機会にしていただければと思います。